前半戦について
まず前半戦について解説します。去年圧倒的な強さで日本一に輝いたホークスですが今年の前半戦は一時Bクラスに沈むなど不調が続いていました。その原因はずばり怪我人と既存戦力の不調でしょう。 去年大車輪の活躍を見せた岩嵜選手は開幕直後に離脱、同じく去年セーブ日本記録を達成したサファテ投手は開幕から数セーブをあげるも股関節の怪我で離脱と開幕してすぐにセットアッパーとクローザーを失います。その結果セットアッパーとクローザーと残りの戦力でまかなわなければならない状況になりました。そこでの工藤監督の采配は去年ブレイクしたモイネロ選手をセットアッパーに、クローザーを森唯斗投手に据えるというものでした。しかしモイネロ選手は不調で打ち込まれることが多く、森唯人投手も好調とは言えませんでした。 先発も不安定な投球が続き、開幕から一週間以上先発に勝ち星がつかないという異常事態でした。特に武田選手は完封しないと勝てないという極端な調子のムラがあり起用に悩まされます。 そして追い打ちをかけるように打線は不調が続きます。セカンドが固定出来ない上に今宮選手、デスパイネ選手、内川選手、松田選手がそろって不調でこの四人全員が二割台前半に落ち込むなど内川選手の2000本安打達成など明るい話題もありましたが打線は不調が続きます。 言うならば先発中継ぎ抑え打線がすべて不調という異常事態だったのです。
前半戦の希望
これだけ書くと最下位に沈んでいてもおかしくなさそうですが最下位に沈むことはありませんでした。なぜなら二人の救世主がチームの危機を救ったからです。 一人目は加治屋選手です。モイネロ選手が不調の中、モイネロ選手の代わりとしてセットアッパーとして八回を任されるようになると150キロ中盤のストレートと140中盤のスプリットで打者を抑え込み、オールスターに出場するほどの活躍を見せ、大ブレイクを果たし、セットアッパーとしてチームに定着しました。 もう一人は皆さんご存知でしょう柳田選手です。例年安定した成績を残している柳田選手ですが今年の序盤は凄まじい活躍でしばらく四割をキープしていたほどでした。 この二人の活躍により優勝争いにはまだ加われないもののそこそこの順位をキープすることが出来ました。
後半戦のホークス
そして後半戦ホークスは快進撃を見せます。 八月に入ると松田選手が絶好調になり西武の中村選手と月間MVP争いを繰り広げます。そして今宮選手も復調し最終的には去年と同じくらいの成績まで持ってきます。さらに柳田選手も相変わらず打ちまくりました。先発もだんだんと復調し、特に千賀選手は月間MVPを受賞するなど絶好調となります。 さらに中継ぎでは森唯斗選手が覚醒し抜群の安定感でセーブを量産し、さらに嘉弥真選手は無失点記録を球団タイまで伸ばすなどワンポイントとして大車輪の活躍を見せます。 後半戦の快進撃の要因は今あげたような既存戦力の活躍というのもあるのですが一番の要因は新戦力の活躍でしょう。 まず先発ではメジャーでの実績もある左のミランダ選手が最高150キロ近い速球とフォークのようなものと普通のタイプの二種類のチェンジアップで相手打者を翻弄し、あわやノーヒットノーランというような投球を見せるなど印象的な成績を残します。 さらに同じく左の育成出身のルーキー大竹選手も先発に加わります。球速はそこまで速くないものの、安定したコントロールとチェンジアップで安定した成績を残しました。 新戦力は投手だけではありません野手も新戦力が躍動しました。 一番大きいのは数年間固定出来なかったセカンドのポジションのレギュラーに定着した牧原選手のブレイクでしょう。積極的なバッティングと内野安打を生み出す俊足でヒットを量産し、ホークスのリードオフマンとしてチームを引っ張りました。 加えて怪我や海外の大会への参加などで出遅れていたグラシアル選手が合流し、サヨナラ満塁ホームランを放つなど長打力を発揮し、主にDHやレフトとしてレギュラーに定着しました。 今あげた新戦力と既存の戦力がうまくかみ合い八月には大型連勝を記録するなど、ホークスは優勝争いを九月のぎりぎりまで続ける位置まで来たのです。
総括
私は前半戦を見て、正直今年はよくて三位くらいだろうと思っていました。しかしこのホークスの後半戦の快進撃を見て、ホークスというチームの底力を感じました。 メットライフドームでの天王山に敗れ今年は西武がすでにM1まで減らしていますから西武のリーグ優勝はほぼ確定と言えますが、メットライフドーム最終戦での試合を見ると、CSではまだ漬け込むすきがあると思います。ホークスの日本シリーズ出場は十分に可能性があるでしょう。
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